「CANON R10」を手に入れてから半年くらいが経ちましたので、今の感想というか雑談的な話。
50mmの単焦点レンズにもだいぶ慣れて、「こうやればこう撮れる」という感覚がわかってきた…気がする。いや、慣れたに違いない。
最初は、っていうか今もなのだけれども、まだ距離感で戸惑うことが多いです。慣れては来ているのだけれどもね。

カメラ本体である「CANON R10」のセンサーサイズは、フルサイズに比べると二回りほど小さいAPS-Cサイズ。レンズの焦点距離はセンサーがフルサイズの際のものとなっているので、フルサイズよりも小さいAPS-Cサイズの際には、1.5~1.6を掛けた数mm相当になる。50mmレンズなら50mm×1,6=80mm相当になるんだよ画角が。
一昔前に、スナップショットに特化したインスタントカメラの「写ルンです」っていうのがあってな。その「写ルンです」の汎用タイプのレンズが換算値30mmだったんだそうな。なので、80mm相当となると、これ、もう望遠レンズなんよ。

なので、けっこう離れないとね、入らないんだよ被写体がな!
WonderFestival(ワンフェス)というガレージキット・フィギュアの祭典で、美少女フィギュアを中心に撮影をしていまして、2月のワンフェスの際に試してみたんですよ50mm単焦点レンズ。もうね、見事に被写体がドアップよ。キレイに撮れるんだけどね。収まりきらないったらなかったデス。
あまりの画角の狭さに、もしかしてこれは失敗だったんじゃない?という疑念を抱きつつも、半年、使い続けてきました。
その結果、このレンズ、すごく良いものです。
まず、ボケ感がすごいっす。
近距離のボケは強すぎて、むしろ歯がゆさを感じるほどなのですが、スナップ程度の中距離から遠距離でのボケ感の素晴らしさですよ。とっても素敵な奥行きが作れます。
価格帯も低く、「撒き餌レンズ」とも言われるCANONの50mm単焦点ですが、癖をうまく理解できれば素晴らしいレンズです。
まだ試していないのですが、光の「玉ボケ」を作ってみたいですね。きっと、良い光の表現を出せるんだと思っている。


カメラ本体(R10)の話をしますが、今まで、「CANON EOS Kiss X7」を使っていました。なんでこのカメラだったかというと、一番は”軽さ”にありました。軽さはすなわちフットワークなのですよ。
なので、同じように軽いカメラの「R10」以外、眼中になかったってわけさ。「EOS Kiss」の後継機みたいなものだしね。使い勝手の良さとコストパフォーマンスはよく知ってる。

イベントでの撮影を目的にカメラを選んでいますので、カメラの重量は軽ければ軽いほど良いのです。カメラが軽ければ軽いほど、枚数が撮れるのですよ。そう、カメラの重量はフットワークに直結するのだ。重いカメラは疲れるからね。おかげで、1500枚くらい写真撮ってこれているよ。被写体数1000体くらいになっていると思う。…数だけ聞くと狂ってるね、オレ。

「R10」のすごいところなんだけど、AF(オートフォーカス)の素早さがすごいですね。稀にイカれますが、高確率でピント合わせをしてくれます。
それと、ジョイスティックがすごい。フルオートモード以外の際に使える、焦点のコマ移動が、右手親指で行えるという。
通常、タッチパネルで行う焦点の選択という動作を、ファインダーを覗いた状態で行えるのです。これ、すごいんよ。
瞳センサーで顔を認識する能力がついているので、人物だったり動物だったり人形だったりは顔に焦点が向きます。もうね、強力なAF機能なんだよ。これ、強力すぎて、結構困るんだ。被写体以外の顔も認識してしまうのだよ。おかげで、被写体になるはずの顔が撮れなかったりする。
で、ジョイスティックによる焦点の選択が、ホント役に立つんだよ。
説明するより実機を握らないとわからない機能なので、ぜひ電気屋さんなどで試してみてほしい。他のカメラにもこの機能が搭載されればいいのに。って、ゆーか、ほんと、ジョイスティックの能力すごく良いぞ。


夜間撮影の明るさも、気に入っています。
今まで、「CANON EOS Kiss X7」を使っていまして、数世代前のカメラとはいえ愛機だったこともありクセはよく知っていたわけで、昼の撮影はお手の物だったのですが、夜の撮影はまぁ苦手で苦手で…
スマホカメラってけっこう暗くても撮れますよね。でも、けっこう荒れるじゃない?「R10」は夜間にも強いです。むしろ、明るすぎるかもかも。

CANONのカメラはスマートフォンアプリでの遠隔操作が可能です。
BluetoothをWiFiでのバインドが可能で、モード選択は出来ないんだけど、ファインダーをディスプレイに飛ばして見られるのと、シャッタースピードや露光、ISO感度などなどを変更できる等、けっこう色々と操作が可能なんです。が、距離がね、5mも離れると、繋がらないのでね、撮影にはあまり使えないです。使い所が難しい機能なのかも。
ただ、カメラの撮影画像を、スマートフォンに読み込んで保存できるので(iphoneは写真アプリに直接入るよ)、画像管理がめちゃくちゃ楽です。気に入った写真をそのままスマホ内に保存できるし、クラウドにも上がります。
逆(スマホからカメラのSDカード)ができるともっと良いのですけれども…複雑になるからなくても良いや。

そんなわけで、カメラのこと。
ドール撮影はわりと一撃必殺な事が多いイメージですね。イベントも同じです。じっくり撮っても、いい写真になるかといえば…まぁ、なることもあるよ。でも、何度撮っても同じだったりするので、やっぱり一撃必殺の心得が必須だと思っている!イベントでじっくりカメラをいじってる奴よ、いいから練習してこい。1000枚撮って1枚良いものがあればそれが良い写真というものだ!という心持ちは忘れてはいけない。な。
お花や景色も、その時々の瞬間が収まればいいなと思っている。見たままを撮るには相当な修練が必要なんだ。それには、とにかく枚数。たくさん撮って、初めていい写真が撮れるようになるんだよ。これも1000枚撮って1枚良いものがあればいいんだよ。むしろ、1000枚撮ってもいいものが一枚もないなんてことはザラだからね。写真はとにかくシャッターを切れ。話はそこからなんだ。
とにかく撮る。撮らないと写真は出来上がらないからね。
どういうわけだかシャッターが切れない後輩というのがいるのだけれども、「だからいい写真が撮れないんだろう」という話を良くする。カメラは人それぞれなので、撮りたくないものは撮らなくてもいいのだし、撮りたいときにだけ撮ればいいんだ。
けれどもね、100枚撮っても1000枚撮っても、いいものが一つもないことなんて当たり前なんだよね。だから、たくさん撮るべきなんだ。ワンショットワンキルを常に狙おうなんて、まぁ、無理だよね。
なので、とにかく撮れ!ということは言っていきたい。もうフィルムの時代じゃない。SDカードにはほぼ無限に写真が入るんだ。たくさん撮ろう。
以下、適当に撮影の見本など。
カメラは「CANON R10」で、装着しているレンズは「RF50mm f1.8 STM」もしくは「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM」です。(EFの方は写真右側に汚れがあるよ)
これから購入を考えている方への参考になればいいなと思います。



















まぁ、こんな感じに撮れますよ。
この頃はPhotoACにも画像をいれはじめまして、しばらくしたら”フォトグラファー”を名乗っていこうと思います(けっこう真剣にな)。
※商用写真ではないので、粗さはないけどアングルやらシチュエーションやら考えていませんのであしからず。
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Camera:CANON R10 + RF50mm f1.8 STM


